コンテンツを創ることについて僕が思うこと

素人ながら、自分の考えをまとめるために書きます。

 

コンテンツを創る上で最も大切なことは 質 です。

なぜなら、WEB上で自身の発信する情報が唯一と思わせる必要があるからです。

 

そもそも、一番になるというのは手段であり、目的ではありません。

ユーザーにとって、唯一無二の存在となることが真の目的なのです。

 

WEBサービス戦略で有名な有名な言葉といえば、

 

・その業界内で 最速 の地位を取る

・その業界内で 最大 の地位を取る

 

という戦略論です。

サイバーエージェントの藤田社長や、

楽天の三木谷社長が発している戦略です。

 

事実、彼らの経営しているアメブロ楽天というWEBサービスは、

その業界ではシェアNo.1を獲得しているといえるでしょう。

(インターネットブログ業界、インターネット通販業界)

 

結果として彼らのサービスは、

 

ブログと言えばアメブロ

通販サイトといえば楽天

 

というように、

ユーザーの頭の中に不動の地位

(これをブランディングといいます)

を確立させているのです。

 

さて、質を高めるためには圧倒的な訴求力が必要で、

ユーザーにとって唯一無二の存在にならなければいけないことは書きました。

 

唯一無二の存在になるとは、つまりユーザーがファンになる、ということです。

 

ファンにとって、ほかの類似Webサービスはもはや選択肢ではないのです。

あなたの身の回りにも、そういったブランドが一つや二つ、

存在しているかもしれません。

 

よく話題にあがるものといえば、MacとかiPhoneですね。

(すでに彼らの選択肢の中に、WindowsAndroidはありません)

 

ユーザーから圧倒的支持を集めている商品には、三つの特徴があります。

この三点を押さえているからこそ、競合との差別化を図ることができます。

 

1.コンセプトがはっきりしている

Macの製品にユーザーが信者化しているのも、

Macの理念に共感しているからだと思います。

彼らの作り出す、シンプルで美しい世界観は、

もはやSonyFujitsu、その他製品には追随する余地はありません。

ユーザーは似たような製品が数多くあるにも関わらず、

ある特定のブランドを“特別なもの” “絶対的なもの” “他とは明らかに違うもの”

という魅力を見出してしまうのです。

まるで恋におちてしまっている盲目状態といえば、

冷たい言い方かもしれません。

 

2.対立する敵がいる

そしてMacに陶酔する人たちは、共通の敵を見出しています。

Windowsです。

OSそのものが違うため相容れることが決してない存在を、

共通の敵として捉えることにより、自身の決心を固くします。

「私はMacを使っているのだから、決してWindowsは使わない」

Windowsを使っているような人はパソコンのことをよく分かっていない」

「私はMacを使っているから特別なんだ」

というような心理状態にさせてしまいます。

これがWebサービスであれば、Mac上で動かすアプリケーションとして、

必ずしも相容れない存在ではないかもしれません。

Dropboxを使う人が、Google Driveも使う可能性はある)

 

しかし、MacWindowsは同一線上に存在することがありませんので、

よりその対立を深める対象として効果を発揮する敵となるでしょう。

Windowsユーザーは、Macを目の敵にしていないところも注目です。

すでにシェアNo.1を獲得していて不動の地位を確立しているから、

相手にする必要がないと言えます)

 

3.ファンを巻き込んでいる

2.の延長線上にもなりますが、ファンをも巻き込んだコミュニケーションを取ります。

コンセプトでファンを魅了し、共通の敵を見出した次は、

信者をどんどん深く広く、拡げていくのです。

 

Appleは新製品を発表する際にも、なるべく情報を拡散させないようにしつつ、

ファンを一気に巻き込んでいきます。

(その前にじわじわと情報がリークしていることもありますが、余興みたいなものでしょう)

 

こうしたファンとのコミュニケーションを取り続ける姿勢が、

さらにファンの中では刺激となり、ますます信者化させていきます。

ファンとの接点をいかに作るか?

ということは、様々な企業が取り組んでいくべき課題でもあります。

(LINE@やFacebook,InstagramのようなSNSを活用する例)

 

AKB48も握手会や毎日テレビに出るという施策を打ちながら、

じわじわとファンとの距離を縮めていったと言えるでしょう。

 

 

こうした訴求力を高める方策は大切ですが、

同時に量を重ねることも大切です。

AKB48も、毎日耳にするのが当たり前、という状況が作られていました。

やはり質は大切なのですが、情報過多な今の時代においては、

ただ良いものだから売れるとは限らないのです。

 

拡げることをマーケティングといいますが、

いまや職人はマーケティングのもとに

ひれ伏している、といっても過言ではないでしょう。

 

様々なメディアを活用しながら、

コンテンツを拡散させる必要があります。

ファンとの接点は、点でなく面で増やすというのが定石です。

 

 

量は質に劣りますが、質だけではファンに届く前に朽ちてしまう。

そんな情報社会の中で生き残るためには、

本当に良いものを長く発信し続ける、ということが大切です。

 

質×質×量というべきでしょうか。

量が少なくても負けてしまうし、量ばかり生み出していても良品には勝てません。

 

質も量も高めていく必要があると言えますが、

ある程度の地位を確立する段階までは量の方が高めやすいと言えるでしょう。

質を向上させ続けていく努力と、量を生み出すことができる熱意。

 

この二つを持ち合わせる必要がある情報発信。

成功する分野が生まれたときは、

もはやライフワークと言えるかもしれませんね。